ジャパンガイドYouTube公式チャンネルにおける、コロナ前後の人気動画ランキング比較
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ジャパンガイドは2016年よりYouTubeチャンネルを運営しており、23万人のチャンネル登録者がいます(2022年9月現在)。
これまでに計117本の動画をアップしており、総再生回数は約2,200万回にのぼります。
国別に見るとアメリカからのアクセスが最も多く、欧米豪圏を中心とする英語圏から主に閲覧されています。
10月11日からの水際対策の大幅緩和が発表され、インバウンド再開の機運が高まっています。今回はジャパンガイドのYouTubeチャンネルのデータをもとに、コロナ前後でチャンネル内の人気動画にどのような変化が生じたかについて振り返りたいと思います。
コロナ前後における人気動画の変化~旅館、日本食などを学ぶ動画が人気な傾向に~
図表1は、YouTube公式チャンネルでの、コロナ後の2021年(2021/1/1-2021/12/31)とコロナ前の2019年(2019/1/1-2019/12/31)の人気動画トップ10を比較したものです。
まず、右側のコロナ前のランキングを見ると、Kyoto, Tokyo, Trains in Japan等、具体的に訪日を計画しているユーザーが閲覧していると思われる動画が上位にランクインしています。
一方、左側のコロナ後のランキングでは、コロナ前のデータではトップ10圏外(もしくは未掲載だった)Ryokan, Japanese Food, Ramen等、日本食、日本文化に関連する動画が上位にランクインしています。
このことから、コロナ後は訪日旅行に関する具体的な”how to”やエリアの行程案を紹介するような動画よりも、”日本を学ぶ”ことができるコンテンツへの人気が高まっている様子がうかがえます。
本サイトでも動画と同様の傾向が見受けられる結果に
また、ジャパンガイド本サイトでも動画のランキングと同様の傾向が見受けられます。
図表2は、japan-guide.comにおけるコロナ後の2021年(2021/1/1-2021/12/31)とコロナ前の2019年(2019/1/1-2019/12/31)の国別の人気ページトップ10を比較したものです。
コロナ前は具体的なエリアページが人気なのに対し、コロナ後は神道、宗教、歴史、日本食等、”日本を学ぶ”ことができるページが人気となっています。
この傾向は、前述のコロナ前後でのYouTube人気動画コンテンツの変化傾向とも一致しています。
まとめ
コロナ禍においては、国境が閉じており訪日旅行が不可能な状況にあるためか、具体的なエリアの行程を紹介する動画や電車の乗り方などのhow toを紹介する動画よりも、日本食、旅館、ラーメン等、日本食、文化を学ぶことができる動画の人気が高まる傾向にありました。
水際対策の緩和発表直後から、インバウンド再開へ向けた情報収集のためと思われるユーザーからのアクセスが増加しており、本サイト全体でのアクセス数も回復傾向にあります。
この影響で、人気動画/ページにも変化が生じる可能性が高いと思われます。
次回以降、再度人気動画/ページを調査し、記事としてお伝えさせていただければと考えております。
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