【訪日シンガポール人×雪】ジャパンガイドデータからみる傾向と特徴
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ジャパンガイドでは、東京や大阪など地域の観光情報に加え、春は桜、秋は紅葉など、外国人ユーザーに関心の高い季節のコンテンツも多く取り上げています。
今回は、これからがシーズンまっさかりの“冬”、“雪”関連のページのアクセス傾向、ユーザーの特徴について紹介します。
ジャパンガイドの雪関連ページのアクセス傾向
図表1はスキーリゾートや温泉地など、冬の日本を楽しめる主要エリアを紹介したSnow Destinationページの国別アクセス上位10か国です。
国境再開後、ジャパンガイドではシンガポールユーザーからのサイト全体へのアクセスが大幅に増加しており、前年同月比900%増となっています。その結果同様、Snow Destinationページへのアクセスもシンガポールが最も多く、全体の23%を占めています。
(参照:国境再開後、シンガポール人観光客からのアクセス「915%」増 ~英語圏最大級の訪日メディアのアクセスデータから分析~)
近年、スキー=訪日オーストラリア人というイメージが定着している中、スキー・スノーボードを楽しめる主要スポットを紹介したSkiing & Snowboardingページの国別アクセスについても同様に、シンガポールからのアクセスがオーストラリアを上回る結果に推移しています。(図表2参照)
シンガポールからのアクセスが増加している要因としては、もともと親日で訪日意欲の高い人が多く、日本の国境が再開されて旅行を計画する人が急増している、また12月の休暇に向けて旅行意欲が高いタイミングと重なった、などが考えられます。
訪日シンガポール人は「雪×風景×食べ物」を好む
では、訪日シンガポール人が好む“雪体験”とはどのようなものなのでしょうか。
ジャパンガイド専属ライターで、シンガポール出身のレイナ・オンの見解は以下の通りです。
・スキー/スノーボードを好きな人はもちろんいるが、割合としては少ない。子供連れの家族はスキー場にいくのが好き。(子供に雪体験させたい)
・シンガポールは年中暑いため、“寒い地域に行く”ことが旅の最大の目的であることが多い。
・シンガポール人は、「雪体験×風景(自然)×食べ物」を楽しめる目的地を好む傾向がある。
そこで、不動の人気を誇る目的地が「北海道」です。観光庁の調査でも、訪日シンガポール人の北海道への訪問率は、全体の14%を占めており、欧米豪諸国(アメリカ:7%、イギリス:8%、オーストラリア:11%)の割合に比べても多いことがわかります。
(※参照:観光庁 訪日外国人消費動向調査)
以下、図表3からもわかるように、ジャパンガイドの札幌ページでもシンガポールからのアクセスが最も多く、全体の28%を占める結果となっています。
北海道が人気な要因としては、雪景色はもちろん、富良野や美瑛などの自然や海鮮やラーメンなど様々なジャンルの食が楽しめることが挙げられます。シンガポール人にとって、東京や大阪と並び、「北海道」、「札幌」といった地名の認知度も非常に高くなっています。
また、シンガポール航空の子会社であるスクートでは、シンガポール―新千歳間の直行便も運航されており、足を運びやすいのも人気の要因の一つです。コロナ禍で停止していた定期便も先月11月から運航が再開され、これからのシーズンに向けて、ますます訪問客の増加が期待されます。
(参照記事:スクート、11月に札幌~シンガポール間の直行便を再開https://www.asiatravelnote.com/2022/08/16/scoot_to_resume_sapporo_flights_in_nov.php)
訪日リピート層からは「スキー/スノボ」への関心も高い
一方で、観光庁の2019年の調査によると、訪日シンガポール人の「今回したこと」のうち、“スキー・スノーボード”と答えた旅行客の割合はわずか4%であったのに対し、「次回したいこと」では、34.2%と、関心が高い傾向が見られます。そのため、訪日シンガポール人の中でも、リピート層の観光客が、スキーやスノーボードといったアクティビティを好む傾向にあると考えられます。
(※参照:観光庁 訪日外国人消費動向調査)
今回は、これからがシーズンの“雪“コンテンツへのジャパンガイドユーザーのアクセス傾向、訪日シンガポール人の好みや傾向について紹介しました。ジャパンガイドでは、今後もテーマ別のユーザーの関心傾向や直近のトレンドなど、皆様のプロモーションに役立つ情報を発信していきます。