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認知向上と誘客を図る 広域的な周遊観光を促進する動画プロモーション

ブログ EXPORT JAPAN

インバウンド誘客のアプローチにおいて様々な取り組みがある中で、今回は広域的な周遊観光促進に関する事例を紹介させていただきます。

広域周遊の促進については、昨年3月に策定された【観光立国推進基本計画】でも様々な形で触れられていますが、例えば次のような言及が見られます。

観光庁【観光立国推進基本計画】

広域周遊観光を促進するメリット

インバウンドにおいて広域的な周遊促進に取り組むメリットはいくつかありますが、あくまで旅行者に価値を提供するという面に限って、特に大きいと考えられるメリットを2つ挙げます。

①点ではなく面としてのプロモーションが可能
ひとつの地域単体として誘客を図るのは、簡単ではありません。
地域の中に、何か特別な目的となるようなものがなければ、訪日旅行の限られた時間で旅行者を呼び込むことは至難の業です。
しかし、これを地域単体ではなく、周囲の地域も含めて様々な価値を訴求し、1-2日滞在してそれらを楽しめるという形で訴求できれば、その受け取られ方も変わってきます。

例を挙げると、ドイツのネルトリンゲンという街にピンポイントで行きたいと思ったことのある人は、日本人でなかなか居ないと思われます。それどころか、名前を知らない人のほうが多いのではないでしょうか。
しかし、ドイツのロマンチック街道についてはどうでしょうか? 行ってみたいと思う人は少なくないのではないでしょうか。
ネルトリンゲンは、ロマンチック街道の途中にある一都市です。

ドイツ、ネルトリンゲン Vid Pogacnik, CC BY 3.0
  https://creativecommons.org/licenses/by/3.0, via Wikimedia Commons

②地域ごとの課題を補完できる
こちらはある地域で不足しているものを、他の地域で補うことでエリアとして旅行者が求めるものを満たすことができる、という意味合いです。
例えば目玉となれるような観光資源はあるものの、宿泊や飲食のインフラが乏しい地域と、その逆に宿泊や飲食は提供できるものの観光資源に欠如する地域で相互補完的に旅行者を迎えるケースです。

白川郷と金沢や高山の関係がわかりやすい例になるかもしれません。
白川郷は、外国人旅行者にとって(たとえ名前を知らなかったとしても画像を見れば)訪れてみたくなる、旅行の目的となりうる強力なデスティネーションです。しかし滞在やアクセスの面にはどうしても課題があります。
その課題を、高山や金沢が解決していると言うことができます。どちらの町もそれぞれに歴史ある重要な観光地ですが、そこに白川郷という要素も加わることで相乗効果的に各地を訪れる人が増えている側面があります。

もちろんこれらに加えて、他にも様々なメリットが挙げられます。
たとえば地域同士の連携ができていれば、マーケティングや受入環境整備などにおいて、情報交換からより適切な手を打てる見込みが出てきます。

広域周遊と相性のよい動画プロモーション

ジャパンガイドでは2016年から公式youtubeチャンネルにて動画での情報発信を行っていますが、主な動画のスタイルは次の3つとなっています。

上記のうちトラベル動画は、1泊2日や2泊3日など、特定期間にどこかの地域に滞在・周遊する旅程を、視聴者が訪日旅行時にそのまま採用できる形で提案した内容となっています。

このスタイルの動画は、冒頭で紹介したような広域観光の旅程提案に非常に適したものとなっており、周遊する各地の視覚的な魅力を、実際の旅のイメージを膨らませやすい形で発信しています。

例えば、これまでジャパンガイドでリリースしてきた100本以上の観光動画のうち上位の人気を持つものに次の動画があります。

japan-guide.com 公式Youtubeチャンネル: 3 DAY ROAD TRIP ACROSS KYUSHU

こちらは「3 DAY ROAD TRIP ACROSS KYUSHU」という三日間で九州を巡る広域周遊をテーマにした動画で、内容は下記記事にて紹介されています。
https://japan-guide.co.jp/blog/key-points-of-promotional-videos-for-overseas-visitors-to-japan

この動画は公開当初の1年間で約20万回の再生数を出した後、その後の約4年間で29万回の再生数を記録しています。
Youtube観光動画の取り柄は、多くのユーザーから内容を支持されることさえできれば、長期的なプロモーション効果を得られる点です。

この「3 DAY ROAD TRIP ACROSS KYUSHU」に関して言えば、動画の公開から4~5年目にあたるこの1年間においても、未だ1日100~200回の幅で再生数を稼ぎ続けています。

地域の認知度向上や誘客などの効果を思うと、重要なのは視聴されやすくなっている公開直後の一時的な伸びよりも、本当に関心を持った人達が視聴していると思われる、時間が経過してからの安定した再生数です。
Youtubeはユーザーから評価されている動画が、同様のカテゴリーの動画を求めるユーザーに視聴されやすくなるため、時間が経ってからのほうがより来訪確度の高い旅行者に見られているものと思われます。

広域

このような広域を廻る旅程を提案するジャパンガイドのトラベル動画は他にも日本全国各地で作成されていますが、その中でも特にスケールの大きなものとなったのが2020年末から2021年春にかけて公開された「4-Day Road Trip Across Central Japan」のシリーズです。
こちらはセントレア空港に到着した旅行者が、レンタカーを借りて名古屋を起点とした3泊4日の周遊の旅を題材とした動画で、全部でEpisode 4まであります。

japan-guide.com 公式Youtubeチャンネル: 4-Day Road Trip Across Central Japan

犬山、伊勢、奥飛騨、諏訪、浜松などインバウンドにおいてあまりメジャーとは言い難い地を巡り、各地の視覚的な魅力と旅の醍醐味を伝えつつ、阿智村の星や奥飛騨の温泉宿などの滞在によって得られるアドバンテージにも触れているのが特徴です。

一連の動画は3年半程度で合わせて20万回近い再生数となっており、コメントにも来訪意欲を感じられるポジティブなものが多く確認できます。

スタート地点になる名古屋以外のこの動画に登場する各地域や各スポットの名前は、以下のGoogleトレンド統計からもわかる通り、残念ながら海外ではそれほど認知されていません。日本語の地名が英語圏などの外国人にとっては覚えにくいという問題もあわさって、名称を記憶してもらうというのは簡単ではありません。
それよりも「Central Japan」という名称としてならばより検索されていることがわかります。広域周遊の旅程を提案する場合は、このような戦略も立てることができます。

Googleトレンド比較「central japan」「ise shrine」「achi village」「hamamatsu」「okuhida」

GoogleでCentral Japanと動画検索すると公開から3年が経過した現在も上位にこのシリーズ動画が顔を並べており、未だにこのワードで検索した人には見られやすい導線が出来ています。

Google動画検索結果「central japan」

また、名古屋を起点にしたレンタカーを使用した旅ということで、「nagoya road trip」というキーワードでも、3年以上経過した今でも次のような結果となっています。

Google動画検索結果「nagoya road trip」

エピソード2~4の動画においては再生数の1/3以上が4動画を順に見ていると思われる視聴傾向で推移しており、非常に高い平均視聴維持率を示しています。
そうした統計から、一定の数のユーザーが本動画を視聴して、このエリアでの旅に強い関心を示したものと考えられます。

最後に

今回は、インバウンド誘客を目指す地域個々にとっての広域的な周遊観光を促進するメリットと、そのアプローチ方法としての動画プロモーションの事例を紹介させていただきました。
具体例として出させていただいた事例に加えて、よりコンセプチュアルなストーリー性のある旅としての見せ方も、動画ならば効果的に実施することができます。

ぜひ気になった方は、お気軽にご相談くださいませ。

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